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裏切り

彼女は彼を想った。彼も彼女を想った。
二人は幸せな時を過ごしていた。
ところが彼女は「彼」を好きになった。
彼は彼女の心を取り戻す術を知らなかった。
彼女は彼を裏切ったのだ。

彼女は彼に申し訳ないと思ったけれども、
気付いたときにはもう、彼女の心は彼の元にはなかったのである。

 

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村上春樹的に言うと

流行の言葉を口にして
みんなで、笑い合うけれども、
1人、村上春樹的口調でしゃべってみたところで、
誰も分からない。
誰も笑わない。
つまり、そういうことだ。

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精神病

病むということ
朝起きられないということ
夜眠れなくなるということ
日常に恐怖を感じること
自分の体を壊そうとすること

朝起きて行動を開始するのが怖い
休日に家でじっとしているのが怖い
何かをしなければならない。
      じっとしていてはいけない。
でもやりたくない。
      じっとしていてはいけない。

本を読みたい。
  その前にするべきことがあるでしょう?
音楽を聴きたい。
  実力無いんだから休日こそ勉強しなきゃ!
遊びに行きたい。
  遊びに行くなら運動でもしたら?
楽器を弾きたい。
  どうせ練習する気力無いじゃない

一日ボーっとしていたい。
何も考えたくない。
何もしたくない。

全ては平穏のままに。闇の底に、光の中に。
微少な存在の輪郭だけを残して。

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いちとぜろ

私はいつもいちとぜろ
しろかくろか、できるかできないか
あいしているかあいしてないか
すきかきらいか

でもほんとうは
すべてのものがそれらのこんごうであることを
わたしはしっている
にげんろん
ぷらすとまいなす
りょうほうそんざいするから
よのなかはなりたっている
いつもどちらかかたっぽじゃない

できるんじゃないできないんじゃない
やればできるやらないからできない
ちょっとやればできるちょっとやってもできない
いつもよのなかはぐれー

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鬼子

青いお空を眺めても
誰もお前を食いやせぬ

何故にお空が赤いのと
問うたところで死にはせぬ

白いお空のその果てに
昇り逝くのは何時の日か

黒いお空に磔の
月下に沈む鬼子の火

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ねぇ、お母さん

ねぇ、お母さん
お空が真っ赤に光っているよ
こんなキレイなのはじめてみたよ
神様お絵描き上手なんだね

ねぇ、お母さん
雀がいっぱいとまっているよ
ヂュンヂュンヂュンヂュンものすごい声
明日はきっと雨だよね

ねぇ、お母さん
風がゴウゴウなっているよ
林の葉っぱが波みたいだね
冒険みたいでワクワクするね

ねぇ、お母さん ボクの声を聞いて
ねぇ、お母さん ボクの言葉を感じて
ねぇ、お母さん----ボクの心を受け止めて!

(オネガイ ボクヲコロシテシマワナイデ・・・)

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饗宴

大切なものをなくした
永遠の彼方に 失われた

あの日

風の指揮棒 病葉(わくらば)のダンス
やわらかな光 きらきらとお池
舞い散る光 きらきらと

たたずんでいた
ただ 眺めていた

黄金(こがね)色の饗宴

大切なものをなくした
永遠の彼方に失われた
あの日 つつまれて

------金木犀の音が聞こえる

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all written by YUH

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